地理的表示保護制度とは「GIマーク」とも呼ばれ、農林水産物や食品など、風土や伝統が生んだ「地域ブランド」を守るための新たな制度です。
今回お墨付きを得た産品は「神戸ビーフ」や「但馬牛」、「夕張メロン」など全部で7品目。
登録はこれからも増える見込みで、平成27年度中には「GIマーク」を付けた農林水産物や
食品が市場に出る見込みです。
「地理的表示」とその生産地や品質などの基準を国に登録し、基準を満たしたものだけが「地理的表示」の使用を認められます。
海外でもこのような地域ブランド保護に積極的に取り組んでいる国がたくさんあります
例えばEUでは、「カマンベール・ドゥ・ノルマンディー」の名称は、フランス・ノルマンディー地方で飼育されたノルマンディー種の牛の生乳を、少なくとも50%以上使用し、伝統的な製法を用いて作られたカマンベール・チーズにのみに用いることができます。
同様に、「プロシュート・ディ・パルマ」は、イタリア・パルマ地方で伝統的な製法で作られた
生ハムだけに認められる名称です。
「スコティッシュ・ファームド・サーモン」は、イギリス・スコットランド西海岸で伝統的な養殖技術を用いて育てられたサケのみに認められた名称といった具合です。
この制度の導入によって、TPPを見据えての輸出促進や、対象産品の価格上昇と維持で生産者の所得向上が期待されています。
制度の信頼を確保するために、不正使者には個人なら5年以下の懲役と500万円以下の罰金、団体なら3億円以下の罰金を科すことができると明記しています。
地域ブランドが守られるのは嬉しいことですが、私も大好きな「神戸ビーフ」や「但馬牛」など、価格があまり高騰しないことを願ってます。
主婦として「地域的表示保護制度」から目が離せませんよね。