世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)が10月26日日、ソーセージやハムなどの加工肉を「発がん性がある」物質に分類し、赤身肉についても「発がん性の恐れがある」と指摘したことをめぐり、韓国では大きな衝撃が走っています。
韓国肉加工協会は翌日27日には、「加工肉と赤身肉は五つの必須栄養素に含まれるタンパク質の宝庫」と説明し、タンパク質の順機能を無視してアスベストやヒ素と同じ分類で危険性に言及するのは非常に遺憾だと批判して、打ち消しに躍起になっています。
IARCが加工肉をたばこやアスベストと同じ発がんリスクが最も高い「1群」に分類したことに対し、韓国の各業界は当惑と不満を表しています。
しかし、IARCの発表直後、韓国での加工肉製品の売り上げが1日で20%近く減少したことが分かっています。
大型スーパー、イーマートでは28日、加工肉の27日の売り上げが1週間前の20日に比べ16.9%減少したと発表し、
また、ロッテマートでは前年同日に比べ17.9%、ホームプラスでは同約15%減少したといいます。
韓国肉加工協会は、「毎日50グラムずつ食べるとすると年間で18.3キロになるが、韓国国民1人当たりの年間加工肉消費量は4.4キロで、その24%にすぎない」と説明、摂取量が多くないため心配する必要はないとしていますが不安を打ち消すには至ってないようです。
現実にソウルのお肉屋さんもいつもと違って閑散。
韓国の国民食をまで言われ愛されている、ハムやソーセイジ・ラーメンなどが入った格安のプデチゲのお店も、普段なら若者たちでごった返しているのに閑古鳥が・・・。
なぜ韓国の人たちはメディアの報道にここまで左右されるのでしょうか。
私が知る限りでは、多くの人たちが利用するインターネットに問題があると思います。
韓国では無責任なネットでの書き込みで、自殺者が出るほど深刻な社会問題になっています。
私たち日本人は、単なる報道だけを鵜呑みにすることはないはずです。
今回の発表でIARCでも、あまりにも世界中での反響が大きすぎて、「単なる警鐘」とトーンダウンしています。
加工肉のどこに発がんの可能性があるのか。
詳しいデータは提示されていませんが、加工肉を燻製する過程で発生する煙に発がん性物質が含まれているとか。
ではこれからハムやベーコン、赤身肉は絶対に食べませんか?
私たち日本人はそんなことありませんよね。
やはり美味しいハムやソーセージ、ベーコンや牛肉の赤身肉も食べ続けるでしょう。
韓国の人たちもネットの書き込みや噂に惑わされることなく、正しい情報で判断できるようになればいいのですがね。
これも今日本と韓国の間に横たわっているさまざまな問題にも通じるのかもしれませんね。
みなさんはどのように考えますか?